漆喰2

■漆喰はカビない

ちょっと難しい話になりますが、石灰を基にした化学反応はほとんどエネルギーを減らす方向に働きます。つまり生物にとっては石灰をえさにしても栄養にならないのです。ということで、わざわざ漆喰をエサにするようなカビなどはいません。それだけ漆喰はかびたりするようなことが少ないのが特徴です。先ほどの吸湿性などを考えるとお風呂場など水周りの湿気の多い場所に漆喰はぴったりです。

■漆喰は静か

漆喰壁で固められた土蔵などは静かで、遮光能力にもすぐれています。つまり防音・対遮光性にすぐれている素材なのです。昔わるさをしたお子さんのお仕置きに土蔵に閉じ込めたのは、暗くて大声をだしても近所迷惑にならなかったからなのでしょうか?

漆喰のデメリット
もちろん漆喰もいいところばかりというわけにはいきません。やはりいくつかのデメリットがありますので、そちらも紹介しないと不公平だと思うので紹介してみましょう。

■漆喰は施工に手間と時間がかかる

忙しい現代社会において漆喰の施工は大変手間がかかります。左官仕事をしたことがあればご存知かもしれませんが、こうした壁剤を塗りこむときに一番手間なのが“乾くのを待つ”ことです。漆喰はセメントなどと違い、ゆっくり時間をかけて乾燥していくのでこの待ち時間が長くなり、結果として施工時間が長引く傾向にあります。

■漆喰はヒビが入りやすい

セメントは一気に乾燥してしまいますが、漆喰は時間をかけてゆっくり乾燥・硬化を行います。その時に急激に乾燥させてしまうと、セメントなどと同様ヒビが入ってしまいます。また、やはりセメント・コンクリートに比べればいくぶん強度が弱いことが弱点にあげられるかもしれません。